MALTA SEKKEIグループは、マルタ設計が開設した1960年以来、「誠実を基本として」「絶えざる技術の練磨を」「地域社会に奉仕する」という一貫した姿勢で建築設計事業に取り組んできました。そこには、戦災による瓦礫の街を建築で興して、わが国を再生させたいという創業者丸田操の強い意志がありました。
幸いなことにわが国は目覚しい高度成長を遂げ、なかでも建築が大きな役割を果たし、過去のどの時代に比べても豊かになりました。微力ながらMALTA SEKKEIグループも、お客様から寄せられる建築ニーズに誠実に応えてきたつもりです。
しかし、低成長成熟社会を迎え、スクラップ&ビルドを繰り返してきた「建築」の社会的な役割は大きく変化しています。建物を長持ちさせストックする責任や、地球環境への配慮、言いかえれば歴史や社会への責任を正面から考えねばなりません。
MALTA SEKKEIグループは、建物を社会資源と捉え、経年劣化する建築物を多様な手段を駆使し再生していく = 「再建築(Re-Architecture)」 がこれからの時代ニーズであると考えています。
実際の再建築とは、建物の累積実用価値を最大化するため、改築やリニュアルを初めとしたあらゆる再生手段を駆使することです。そのため、新築設計と同程度に建物管理や再生策を重視するとともに、空間のデザインとあわせて実用価値のマネジメントを進めていきます。こうした中で、建築設計コンサルタント業務は、これまで以上に幅広い技術と深い見識が求められます。
MALTA SEKKEIグループは今後、総合的な「建築設計コンサルタント業務」を行うマルタ設計を核に、公共建築等の建物調査の実績を多く持ち「建物等の調査・研究業務」を行うとともに、新たに空間情報系のアプリ開発を行うエポネット、不動産証券化等における建物管理業務の実績を持ち、「建物の維持・管理業務と情報管理業務」を行う株式会社さくら管財と三位一体で、再建築を志向する建築空間設計コンサルティング・ファームとして変化し続けます。