MALTA SEKKEI 株式会社マルタ設計

Since 1960

Building Life Extension 建物の延命化について

建物の延命化について Building Life Extension

地球環境問題、省資源・省エネルギー問題、 景観保護等を重視する方向から建築物も「スクラップ&ビルド」というフロー型社会から、
高品質に維持し、有効活用することが重要なストック型社会への移行が求められています。

建物は竣工してから時間が経つにつれて、物理的、社会的、経済的の3つの寿命があり、性能や機能の低下や劣化が発生するのは避けられません。

これを改善するための手段としては、その都度に適切な改修工事を行い、維持保全を建物のライフサイクルとして考えことが必要です。

マルタ設計では、以前より建物を社会的共通資本と捉え、経年劣化により機能性や安全性の低下する建築物を多様な手段を駆使し再生することで
人々の豊かな暮らしや活発な産業活動を求めていく「再建築(Re-Architecture)」が、時代のニーズであると考えています。

建物の延命化(長寿命化)は、計画から工事監理(施工)、維持管理までの全体を通じて行われる必要があり、
1960年創業からのデータを活用し、全面的に取り組んでいます。

物理的な寿命
意匠的な寿命
建物調査→建物意匠の劣化・汚れ→改修方法の検討・設計→改修工事
構造的な寿命
建物調査→耐震診断(補強or解体)→耐震補強設計→耐震補強工事
設備的な寿命
建物調査→建物意匠の劣化・汚れ→改修方法の検討・設計→改修工事
適切な改修工事を行い維持保全を行えば、
建物構造的に補強可能なら、建物は生き返る。
 
社会的な寿命
建物用途の需要の変化→用途変更が可能か検討→用途変更の申請・設計
意匠的検討
構造的検討
設備的検討
用途変更出きるもの、出来ないものがある。
用途の提案が重要
 
経済的な寿命
建替えと改修のコスト比較→工事費、建物規模による収支計画、維持管理費の比較
改修の方が経済的とは一概に判断できないので、
慎重に比較検討し、提案することが重要

耐震補強と大規模改修+用途変更

小学校の大規模改修・耐震補強設計

改修前
改修前
↓
外壁補修による外壁の刷新
鉄骨ブレースによる耐震補強
学童保育に用途変更
物理的な寿命 社会的な寿命 経済的な寿命
大規模改修により、意匠的に生き返る
耐震補強により、建物寿命を延長
大規模改修により、劣化設備の改修
建物がきれいになり、環境的に貢献
思い出の建物が延命される
建て替えより明らかにコストダウン

機能保全と大規模改修

地下鉄駅の改修

改修前
改修前
改修前
↓
改札口の改修
地下通路の改修
地下通路の改修
物理的な寿命 社会的な寿命 経済的な寿命
大規模改修により、意匠的に生き返る
交通量調査等による調査・検討
人の流れに合わせた機能等、機能性重視
耐久性、汚れ難い材料等利用による延命
建物がきれいになり、環境的に貢献
人の流れに合わせた計画とし、交雑緩和に寄与
利用客アップにつながり経済効果あり

設備改修に伴うトイレ改修

事務所ビルトイレ改修

改修前
改修前
改修前
改修前
↓
各フロアにニーズに合わせPLAN
BIMを活用し、設計検討・設計説明を行う。
物理的な寿命 社会的な寿命 経済的な寿命
機能劣化による設備の改修
竪シャフトの位置を移動し、
新設配管スペースを捻出
設備改修にとのない意匠的に一新
各フロアにニーズに合わせPLAN作成
事務所ビルの環境整備に貢献
建て替までの設備機能の維持

増築時に改修

店舗の増築・改修工事

改修前
↓
既存建物の上部に2層、横に7階建ての店舗を増築、外装を一新し大型店舗に変身
物理的な寿命 社会的な寿命 経済的な寿命
耐震補強+新規増築により、
建物寿命を延ばした
時代のニーズに合わせ増床できたことにより、
社会的寿命を延ばした
建て替えではなく、改修+増築により、
経済効果あり

用途変更を伴う改修

既存の大谷石の蔵を利用し、記念館に用途変更

改修前
物理的な寿命 社会的な寿命 経済的な寿命
壊れゆく大谷石の蔵を鉄骨により補強し、
記念館として蘇らせた
多くの人が訪れる記念館として、機能している 記念館として残すことができた
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